【シミュレーション付】家を売ったらいくら残る?手取り額を増やすための計算方法と諸費用
「3,000万円で家が売れたら、そのまま3,000万円が手に入る」と思っていませんか?
実は、不動産売却には仲介手数料や税金など、さまざまな「諸費用」がかかります。これらを差し引いた**「手取り額(手残金)」**を正確に把握しておかないと、住み替え先の資金計画が狂ってしまうことも。
一般的に、不動産売却の手取り額は**売却価格の約90%〜95%**程度になると言われています。しかし、住宅ローンの残債や所有期間によって、その額は大きく変動します。
この記事では、手取り額を計算するためのシンプルな数式と、諸費用の内訳、そして1円でも多く手元に残すための具体的なテクニックを、2026年最新の税制情報を交えて解説します。
1. 手取り額を出すための「基本の計算式」
まず、以下の数式を頭に入れておきましょう。手取り額の計算は非常にシンプルです。
手取り額 = 売却価格 -(諸費用 + 税金)- 住宅ローンの返済額
売却価格: 買主と合意した売買金額。
諸費用: 仲介手数料、印紙代、登記費用など。
税金: 利益(譲渡所得)が出た場合にのみ発生する所得税・住民税。
住宅ローンの返済額: 完済していない場合は、売却代金から一括返済する必要があります。
2. 売却にかかる「諸費用」の正体と相場
諸費用の合計は、売却価格の**4%〜6%**程度が目安です。主な内訳は以下の通りです。
① 仲介手数料(最大の費用)
不動産会社に支払う成功報酬です。法律で上限が定められており、400万円を超える物件の場合は以下の速算式で求められます。
(売却価格 × 3% + 6万円)+ 消費税
例:3,000万円で売却した場合 ➡ 約105.6万円
② 印紙税
売買契約書に貼る収入印紙代です。2026年3月31日までは軽減税率が適用されます。
1,000万円超〜5,000万円以下 ➡ 1万円
③ 登録免許税・司法書士報酬
住宅ローンの抵当権を外す(抵当権抹消)ために必要です。
登録免許税(不動産1件につき1,000円)+ 司法書士への報酬(1万〜3万円程度)
④ 住宅ローン一括返済手数料
銀行に支払う事務手数料です。窓口かネット手続きかにより異なります。
5,000円〜3万円程度
3. 【シミュレーション】3,000万円で売却した場合の手取り額
条件:3,000万円で売却 / ローン残債なし / 10年所有(利益なしとする)
| 項目 | 金額 |
| 売却価格 | 3,000万円 |
| 仲介手数料 | ▲105.6万円 |
| 印紙税(軽減適用) | ▲1万円 |
| 登記費用・手数料 | ▲3万円 |
| 合計諸費用 | 約110万円 |
| 最終手取り額 | 約2,890万円 |
※もし利益(譲渡所得)が出ていた場合は、ここからさらに数百万単位の「譲渡所得税」が引かれますが、マイホームの場合は「3,000万円特別控除」でゼロになるケースがほとんどです。
4. 手取り額を1円でも増やすための「3つの秘策」
諸費用や税金は工夫次第で抑えることが可能です。
「3,000万円特別控除」を必ず使う: 利益が出ても、確定申告を行うことで3,000万円までの利益を非課税にできます。これを知らずに納税してしまうのは最大の損失です。
領収書をすべて保管しておく: 家を買った時の契約書や、今回の売却のために行った測量費、修繕費の領収書は「経費」として利益から差し引けます。取得費(買った価格)が不明だと、売却額の5%で計算されてしまい、税金が跳ね上がるので注意してください。
複数の不動産会社を比較する: 仲介手数料の値引き交渉も一つの手ですが、それ以上に「高く売ってくれる会社」を選ぶ方が手残りは増えます。100万円高く売れれば、手数料の差額以上のメリットがあります。
まとめ:売却は「残るお金」から逆算する
家を売る目的は「売ること」ではなく、「その後の資金を作ること」のはずです。
売却価格だけに目を向けるのではなく、あらかじめ「いくら諸費用で消えるのか」を計算し、納得のいく手取り額を確保できるよう準備を進めましょう。
特に住宅ローンが残っている方は、手取り額がローン残高を下回る(オーバーローン)事態を避けるためにも、精度の高い査定が必要です。
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