マンション・アパート買取にかかる手数料・費用のすべて|仲介との違いとコストを抑えるポイント
マンションやアパートを売却する際、「仲介」と「買取」ではかかる費用の内容が大きく異なります。特に買取の場合、「すぐに売れるけど手数料はどうなるの?」と疑問に思う方も多いはず。この記事では、不動産買取にかかる手数料・諸費用の内訳、節約のコツ、仲介とのコスト比較まで、わかりやすく解説します。
■ マンション・アパート「買取」と「仲介」の違い
項目 | 不動産買取 | 不動産仲介 |
---|---|---|
買主 | 不動産会社(業者) | 一般の購入希望者 |
販売期間 | 1週間~1か月程度 | 3~6か月以上かかることも |
手数料 | 原則なし(仲介手数料不要) | 仲介手数料が発生 |
売却価格 | 相場の7~9割 | 相場価格で売れる可能性あり |
特徴 | 早く確実に売れる | 高く売れる可能性がある |
つまり、「早く現金化したい」「空室や老朽化で早めに手放したい」場合は買取が向いています。一方、「できるだけ高く売りたい」場合は仲介が有利です。
■ 不動産買取にかかる主な費用一覧
実際にマンション・アパートを不動産会社に買取してもらう際に発生する費用を見ていきましょう。
① 仲介手数料(原則0円)
買取の場合、売主と買主が直接取引するため、仲介手数料は不要です。
仲介売却では「売却価格 × 3% + 6万円 + 消費税」という高額な手数料が発生しますが、買取ではこれがかかりません。
✅ 買取最大のメリットは「仲介手数料ゼロ」で数十万円~100万円以上節約できる点です。
② 登記費用(所有権移転・抵当権抹消)
所有権移転登記は基本的に**買主側(不動産会社)**が行いますが、
ローンが残っている場合の「抵当権抹消登記」は売主負担となります。
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抵当権抹消登記の費用:
1物件につき約1,000円+司法書士報酬(1~2万円前後)
③ 印紙税
売買契約書に貼る収入印紙の税金です。
契約金額によって異なります。
契約金額 | 印紙税額 |
---|---|
100万円超~500万円以下 | 1,000円 |
500万円超~1,000万円以下 | 5,000円 |
1,000万円超~5,000万円以下 | 1万円 |
5,000万円超~1億円以下 | 3万円 |
✅ 不動産会社が印紙を用意してくれるケースもありますので、契約前に確認しましょう。
④ 譲渡所得税(売却益が出た場合)
購入時よりも高く売れた場合、その**利益(譲渡所得)**に対して所得税・住民税が課税されます。
ただし、買取の場合は相場より安く売ることが多く、課税対象にならないケースがほとんどです。
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短期(所有5年以下):39.63%
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長期(所有5年超):20.315%
⑤ その他の費用(任意・状況による)
費用項目 | 概要 | 費用目安 |
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引越し費用 | 退去時に必要 | 5~20万円程度 |
残置物処分費 | 家具・家電の処分 | 3~10万円程度 |
司法書士報酬 | 登記や書類代行 | 1~3万円前後 |
ハウスクリーニング | 契約条件による | 1~5万円程度 |
✅ 多くの買取業者は「原状のまま買取」が可能。
掃除や修繕費が不要な場合が多いのも魅力です。
■ 仲介との費用比較
費用項目 | 買取 | 仲介 |
---|---|---|
仲介手数料 | 0円 | 数十万円~100万円以上 |
登記費用 | 1~2万円 | 1~2万円 |
印紙税 | 1,000円~3万円 | 同程度 |
修繕・クリーニング費 | 0円(不要なことが多い) | 自己負担が多い |
合計目安 | 2~10万円 | 30~150万円以上 |
💡 総コストで比較すると、買取のほうが圧倒的に安い
特に老朽化アパートや空室リスクのある物件を手放す際には、買取が有利です。
■ 手数料を抑えて高く売るためのポイント
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複数の不動産買取業者に査定を依頼する
⇒ 相場と業者ごとの対応を比較し、最も条件の良い会社を選ぶ。 -
「即時買取」よりも「買取保証」を検討する
⇒ 一定期間仲介で販売し、売れなければ業者が買取る仕組みで高値が狙える。 -
信頼できる買取専門会社を選ぶ
⇒ 登記費用・印紙税の負担や残置物処理など、サービス込みの業者を選ぶとコスパが高い。
■ まとめ:マンション・アパート買取は“手数料を抑えて早く現金化”できる選択
マンション・アパート買取では、仲介手数料がかからないのが最大のメリット。
登記費用や印紙税などの細かな費用を加えても、数万円程度で売却が完結します。
💬 ポイント
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仲介よりも早く・安く・手間なく売れる
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手数料が抑えられ、現金化まで最短1週間
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修繕不要・原状のままでOK
資産整理や相続対策、転勤・離婚などで「早く確実に売りたい」方には、
マンション・アパート買取がもっとも賢い選択肢といえるでしょう。