物件買取にかかる税金まとめ:購入・売却時のポイントを解説
不動産物件の買取を検討する際、税金の仕組みを理解しておくことは必須です。税金を正しく把握することで、思わぬ出費を避け、買取計画を立てやすくなります。ここでは、購入・売却時にかかる主要な税金をまとめて解説します。
1. 物件購入時にかかる税金
登録免許税
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不動産登記の際に課される税金
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土地や建物の所有権移転登記で必要
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税率:土地1.5%〜2%、建物0.4%〜2%(固定資産評価額に対して)
不動産取得税
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不動産購入時に一度だけ課される税金
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固定資産評価額に基づき計算
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軽減措置:新築や特定条件で軽減される場合あり
消費税
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建物の購入や仲介手数料に課される
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土地は非課税
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建物や仲介手数料は10%(標準税率)
2. 物件売却時にかかる税金
所得税・住民税(譲渡所得税)
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売却益が出た場合に課される
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短期譲渡所得(所有期間5年以下):39.63%
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長期譲渡所得(所有期間5年超):20.315%
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計算式:譲渡所得 = 売却価格 − 取得費 − 諸経費
印紙税
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売買契約書に貼付する税金
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金額に応じて200円〜6万円程度
固定資産税・都市計画税
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売却年の税金は日割りで調整される
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売主負担分と買主負担分を契約で取り決め
3. 節税のポイント
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居住用財産の特別控除:3,000万円控除の適用で譲渡所得を軽減可能
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取得費や諸経費の正確な計算:税額を正しく算出
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税理士への相談:高額物件や複数物件の売却は専門家に依頼
まとめ
物件買取では、購入・売却それぞれで税金が発生します。
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購入時:登録免許税、不動産取得税、消費税
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売却時:譲渡所得税、印紙税、固定資産税・都市計画税
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節税:居住用財産控除や取得費の正確な計算で負担を軽減
税金の仕組みを理解して計画的に物件買取を進めることが、失敗しない不動産取引のポイントです。