戸建て買取にかかる税金まとめ:初めての方でもわかる完全ガイド
戸建てを売却するとき、買取価格だけでなく「税金」も意識することが重要です。知らずにいると、思わぬ税負担で手取り額が減ってしまうことも。この記事では、戸建て買取に関わる税金の種類や計算方法、節税のポイントまで、わかりやすく解説します。
1. 戸建て買取で発生する主な税金
戸建てを買取してもらう際には、以下の税金が関わります。
(1)譲渡所得税
戸建てを売却した際に得た利益(譲渡所得)にかかる税金です。
譲渡所得は以下の計算式で求められます。
譲渡所得 = 売却価格 − (取得費 + 譲渡費用)
-
取得費:戸建てを購入したときの価格+購入時の諸費用(登記費用など)
-
譲渡費用:売却時にかかった仲介手数料やリフォーム費用など
譲渡所得税は、所得税+住民税として課税されます。さらに所有期間によって税率が変わります。
所有期間 | 税率(所得税+住民税) |
---|---|
5年以内(短期) | 約39% |
5年以上(長期) | 約20% |
ポイント:長く所有するほど税率が下がるので、売却時期も考慮することが節税につながります。
(2)消費税
通常、個人が売る戸建ては非課税ですが、事業として不動産売買を行う場合は消費税がかかることがあります。
(3)登録免許税・不動産取得税(買主負担)
戸建てを売却するときは、主に買主が負担しますが、場合によっては譲渡契約や登記変更に関連する税負担が発生するケースがあります。
(4)住民税・所得税(譲渡所得に基づく)
譲渡所得税と同じく、売却で利益が出た場合に課税されます。確定申告で計算し納付する必要があります。
2. 税金を抑えるためのポイント
戸建て買取でできる節税方法もあります。
(1)特別控除の利用
-
居住用財産の3,000万円特別控除
自宅として住んでいた戸建てを売る場合、譲渡所得から最大3,000万円控除できます。
(2)取得費の計上
-
購入時の仲介手数料や登記費用、リフォーム費用を取得費に含めると、課税額が下がります。
(3)売却タイミングの調整
-
長期保有(5年以上)で売却することで、譲渡所得税率が下がります。
(4)不動産買取専門業者の活用
-
査定や売却のタイミングを相談でき、税金の説明も受けられます。節税対策がしやすくなります。
3. 確定申告の手順
-
売却金額や取得費、譲渡費用を整理
-
譲渡所得を計算
-
税務署に確定申告書を提出
-
所得税・住民税を納付
ポイント:譲渡所得が赤字の場合でも、確定申告をしておくと損失を翌年以降に繰り越せるケースがあります。
4. まとめ
戸建て買取にかかる税金は、主に譲渡所得税・住民税が中心です。特別控除や取得費の計上、売却タイミングを工夫することで、税負担を大きく抑えることができます。
初めて戸建てを売る方でも、ポイントを押さえておけば安心です。売却前に専門家に相談し、しっかり節税対策を行いましょう。