あなたの家は買取向き?戸建て買取に向く物件・向かない物件を徹底解説
「早く家を売りたい」「築年数が古くて買い手が見つからない…」
戸建ての売却方法には、不動産会社が買い手を見つける「仲介」と、不動産会社が直接買い取る「買取」があります。
仲介は一般の個人が買い手となるため、高く売れる可能性がありますが、時間がかかったり、契約不適合責任(旧瑕疵担保責任)を負うリスクがあります。
一方、買取は、不動産会社が直接買い取るため、短期間で現金化でき、契約不適合責任も免責となることが多いのがメリットです。
しかし、すべての物件が買取に向いているわけではありません。今回は、戸建て買取に向く物件と、仲介で売るべき向かない物件の特徴を詳しく解説します。
1. 戸建て買取に向く物件の特徴
「買取」という選択肢が有効なのは、主に以下のような「個人が買い手としてつきにくい物件」です。
(1)築年数が古い・状態が悪い物件
老朽化が進んでいる: 雨漏りやシロアリ被害がある、内装や設備がボロボロ、といった物件は、個人が購入をためらう最大の要因です。買取業者なら、リフォームや解体をして再販するため、現状のままで買い取ってもらえます。
旧耐震基準の建物: 1981年以前に建てられた旧耐震基準の建物は、地震への不安から買い手がつきにくい傾向があります。買取業者なら、解体して土地として売却するなど、再販に向けたプランを立てやすいです。
(2)再建築不可物件など、法的な問題がある物件
再建築不可物件: 建築基準法上の道路に接していないなど、現在の法律では建物の再建築ができない物件です。個人でこうした物件を扱うのは困難ですが、買取業者なら専門的な知識とノウハウで対応してくれます。
(3)訳あり物件(心理的瑕疵物件)
過去に事故や事件があった物件: 自殺や殺人事件などがあった物件は、一般の買主からは敬遠されます。買取業者なら、告知義務を果たした上で、リノベーションや解体して再販するなど、専門的な対応が可能です。
(4)すぐに現金化したい・手間をかけたくない物件
急な転勤や相続などで時間がない: 買取は最短数日から1ヶ月程度で現金化できるため、とにかく早く売りたい人に最適です。
売却活動を近所に知られたくない: 仲介では内覧などで多くの人が出入りしますが、買取は基本的に不動産会社とのやり取りだけで済むため、プライバシーを守りたい人におすすめです。
2. 戸建て買取に向かない(仲介向き)物件の特徴
逆に、以下のような物件は買取業者に安く買い叩かれてしまう可能性があるため、仲介でじっくり売却活動を行う方が良いでしょう。
(1)築年数が浅く、状態が良い物件
築浅でリフォームの必要がない: 築5年〜10年程度の築浅物件は、個人からの需要が高く、仲介でもすぐに買い手が見つかる可能性が高いです。買取業者に売ると、市場価格よりも大幅に安くなってしまうため、損をすることが多いです。
リフォーム済み・内装がきれい: きれいに使われていたり、最近リフォームをしていたりする物件も、そのままの状態で買い手が見つかりやすいため、仲介向きと言えます。
(2)立地条件が良い物件
駅やバス停に近い: 駅から徒歩圏内など、公共交通機関へのアクセスが良い物件は、多くの人が求めているため、仲介で高く売れる可能性が高いです。
生活環境が整っている: スーパーや病院、学校などが近く、生活利便性が高い物件も、仲介で有利に売却できます。
(3)整形地で広すぎない物件
土地の形がきれいな四角形: 整形地は、家を建てやすく、多くの人が好むため、仲介での売却がしやすいです。
広さが適正: 広大すぎる土地は、管理が大変だったり、固定資産税が高かったりするため、一般的な個人には敬遠されがちです。
まとめ:物件の「個性」を見極める
あなたの戸建てが「買取」に向いているか、「仲介」に向いているかを見極めるには、**その物件が持つ「個性」**を客観的に評価することが大切です。
手間や時間をかけずに、訳あり物件を確実に手放したい ⇒ 戸建て買取
築浅・好立地の物件を、時間をかけてでも高く売りたい ⇒ 仲介
まずは、複数の不動産会社に査定を依頼し、買取と仲介、それぞれの売却価格やメリット・デメリットを比較検討することから始めましょう。そうすることで、後悔のない賢い売却ができるはずです。