気持ちが伝わる!贈り物・お礼の品に添える手紙の書き方【例文つき】
贈り物やお礼の品を贈る際、「手紙を添えたいけど、何を書けばいいの?」と悩むこと、ありますよね。メールやSNSが主流の今だからこそ、手書きのメッセージはより一層、相手への感謝や気遣いを伝える素敵な手段になります。
でも、かしこまりすぎたり、逆に砕けすぎたりすると、せっかくの気持ちが伝わりにくくなることも。今回は、贈り物やお礼の品に添える手紙の基本的な構成と、相手に喜ばれる具体的な例文をご紹介します。
感謝の気持ちが伝わる手紙の基本構成
手紙を書くのが苦手という方も、この基本構成を参考にすれば、スムーズに書けるようになりますよ。
- 頭語(とうご):手紙の書き出しの挨拶。「拝啓」や「謹啓」など。親しい間柄なら「〇〇様」だけでもOKです。
- 時候の挨拶:季節に応じた挨拶の言葉。「〇〇の候」といったビジネスシーンで使うかしこまったものから、「新緑の美しい季節となりました」のような柔らかい表現まで様々です。相手との関係性に合わせて選びましょう。
- 相手の安否を気遣う言葉:「皆様お変わりなくお過ごしでしょうか」「お元気でいらっしゃいますか」など、相手やご家族の健康を気遣う一文です。
- 本題(贈り物の内容や感謝の気持ち):手紙のメインとなる部分です。
- 贈り物を贈る場合:「ささやかではございますが」「心ばかりの品ですが」といった謙遜の言葉を添え、選んだ品物とその理由、相手への想いを具体的に書きます。
- お礼の品を贈る場合:いただいた品物やご厚意への感謝を具体的に述べます。「〇〇のお心遣い、大変恐縮しております」など。
- 相手の健康や幸福を願う言葉:「くれぐれもご無理なさらないでください」「今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」など、相手を労う言葉や、今後の幸せを願う言葉を添えます。
- 結びの挨拶:「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」「またお目にかかれる日を楽しみにしております」など。
- 結語(けつご):手紙の結びの挨拶。頭語とセットで使います。「敬具」や「謹白」など。頭語を省略した場合は結語も不要です。
- 日付:手紙を書いた日付。
- 署名:自分の名前。
- 宛名:相手の名前。
場面別!気持ちが伝わる手紙の例文
ここからは、具体的なシチュエーションに合わせた例文を見ていきましょう。
例文1:お世話になった方へ「お礼の品」を贈る場合
少し丁寧な言葉遣いで、感謝の気持ちを伝えます。
【ポイント】
- 何に対するお礼なのかを明確にする。
- いただいた品物への感想や、活用している様子などを具体的に伝える。
- 今後も良い関係を続けたい旨を伝える。
拝啓
さわやかな新緑の季節となりました。
〇〇様におかれましては、お元気でお過ごしでしょうか。
先日は、過分なお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
〇〇様からいただいた【いただいた品物】、さっそく〇〇(使用した感想や具体的な状況)で使わせていただいております。
おかげさまで、日々(生活がより豊かになった様子や、解決したことなど)に大変役立っており、心より感謝申し上げます。
なかなかお会いする機会がございませんが、また近いうちにご挨拶に伺えれば幸いです。
季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください。
まずは書中をもちまして、御礼のご挨拶とさせていただきます。
敬具
日付
あなたの氏名
〇〇様
例文2:親しい友人や知人へ「誕生日プレゼント」を贈る場合
かしこまりすぎず、親しみを込めたメッセージにします。
【ポイント】
- 誕生日のお祝いの言葉を最初に伝える。
- 相手を思いながら選んだ品物であることを伝える。
- 相手の反応や、また会う約束などに触れて、親しい関係性を表現する。
〇〇ちゃん(さん)へ
新緑が目にまぶしい季節になりましたね。
〇〇ちゃん(さん)は元気にしてる?
改めて、お誕生日おめでとう!
ささやかだけど、〇〇ちゃん(さん)に似合うと思って【プレゼントの品物】を選んでみました。
前に〇〇(相手との会話やエピソード)って言ってたから、気に入ってもらえると嬉しいな。
〇〇ちゃん(さん)の日常に、少しでも彩りを添えられたら嬉しいな。
近いうちにご飯でも行こうね!
素敵な一年になりますように。
〇〇より
日付
例文3:引っ越しのご挨拶で「贈り物」を贈る場合
新しい生活への期待と、ご近所付き合いへの配慮を伝えます。
【ポイント】
- 引っ越しの挨拶であることを明確にする。
- 簡単な自己紹介を添える(家族構成など)。
- 迷惑をかけるかもしれないことへの配慮と、今後のお付き合いを願う気持ちを伝える。
ご近所の皆様へ
拝啓
新緑の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
この度、〇〇(あなたの住所)に引っ越してまいりました〇〇(あなたの氏名)と申します。
家族は〇〇(家族構成:夫と子ども1人など)でございます。
日頃より何かとご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、
心ばかりの品ではございますが、ご挨拶のしるしにお納めいただければ幸いです。
まだまだ不慣れな点も多くございますが、一日も早くこの土地に慣れ、
皆様と良いご近所付き合いをさせていただければと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
敬具
日付
あなたの氏名
(住所)
贈り物・お礼の手紙を書くときの注意点
- 手書きがおすすめ:心がこもっていることが伝わりやすく、より丁寧な印象を与えます。便箋やカードも品物に合ったものを選びましょう。
- 簡潔にまとめる:長すぎると相手に負担をかけてしまうことも。A5サイズやハガキサイズなど、短めの便箋やカードに、伝えたいことを簡潔にまとめましょう。
- ポジティブな言葉を選ぶ:ネガティブな表現や、相手が心配するような内容は避け、明るく前向きな言葉を選びましょう。
- 誤字脱字に注意:書き終えたら、必ず読み返して誤字脱字がないか確認しましょう。
- 品物と一緒に渡す・送る:手紙だけ先に送ったり、後から送ったりするのではなく、品物に添えて渡すのが一般的です。
まとめ:手紙で「ありがとう」の気持ちを深めよう
贈り物やお礼の品に添える手紙は、単なる添え物ではありません。あなたの心からの感謝や気遣い、相手を思う気持ちを伝える大切なツールです。
形式にとらわれすぎず、あなたの言葉で、率直な気持ちを綴ってみてください。きっとその手紙は、品物以上の価値を持って、相手の心に温かい気持ちを届けてくれるはずです。