不動産売却の3000万円特別控除とは?東京でマイホームを売る時の税金と諸経費を解説


「東京でマンションを売却したら、思いのほか高い値がついた!でも、税金でかなり持っていかれるのでは……?」

そんな不安を抱えている方にぜひ知ってほしいのが、**「3000万円特別控除」**という強力な節税の味方です。特に地価の高い東京エリアでは、売却益(譲渡所得)が大きくなりやすいため、この特例を知っているかどうかで、手元に残る現金が数百万円単位で変わることも珍しくありません。

マイホームを売却する際は、売った代金がそのままお財布に入るわけではありません。仲介手数料などの諸経費、そして利益にかかる税金を差し引いた額が、あなたの本当の「手取り」となります。

この記事では、東京でマイホームを賢く手放したい方のために、3000万円特別控除の仕組みや適用条件、売却にかかる税金と諸経費の正体を分かりやすく丁寧に解説します。


1. 3000万円特別控除の正体と、その絶大な節税効果

「3000万円特別控除」とは、一言でいうと**「マイホームを売って出た利益(譲渡所得)のうち、3000万円分までは税金をかけません」**という国が認めた特例制度です。正式名称を「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」といいます。

なぜこの特例がすごいのか?

通常、不動産を売って利益が出ると、その利益に対して所得税や住民税がかかります。しかし、この特例を使えば、売却益が3000万円以下なら税金は実質ゼロになります。

例えば、東京で20年前に5000万円で購入したマンションが8000万円で売れた場合、単純計算で3000万円の利益が出ますが、この控除を適用すれば課税対象となる利益が消えるため、多額の税金を支払わずに済むのです。


2. 特例を受けるための必須条件:私は使える?

このお得な特例は、どんな不動産にも使えるわけではありません。主なチェックポイントは以下の通りです。

  • 自分が住んでいる家であること:別荘や投資用の賃貸物件には使えません。

  • 住まなくなってから3年目の年末まで:引っ越し後も対象になりますが、期間制限があります。

  • 前年・前々年に同じ特例を使っていないこと:頻繁に使える制度ではありません。

  • 親子や夫婦間などの売買ではないこと:親族への売却などは対象外です。

東京の「古い実家」を売る場合

近年、東京でも増えている「空き家の相続」についても、一定の耐震基準を満たすなどの条件をクリアすれば、同様に3000万円の控除が受けられる制度(空き家特例)があります。相続した古い戸建てを売却する際は、こちらも併せて確認しましょう。


3. 不動産売却にかかる「税金」の仕組みを整理

売却益にかかる税金は、その物件を**「何年持っていたか」**で税率が大きく変わります。

所有期間区分合計税率(所得税+住民税)
5年以下短期譲渡所得39.63%
5年超長期譲渡所得20.315%
10年超軽減税率の特例14.21%(6000万円以下の部分)

※10年を超えて住んでいたマイホームを売る場合は、3000万円特別控除と「軽減税率の特例」を重ねて使うことができるため、さらに節税効果が高まります。


4. 意外と盲点?売却にかかる「諸経費」の相場

売却時には、税金以外にも現金で支払う「諸経費」が発生します。

  1. 仲介手数料:不動産会社に支払う成功報酬です。「成約価格の3%+6万円+消費税」が上限の目安となります。

  2. 印紙代:売買契約書に貼る印紙の費用です。

  3. 登記費用(抵当権抹消):住宅ローンが残っている場合、銀行の抵当権を消すための手続き費用がかかります。

  4. 譲渡費用:売却のために支払った測量費や、建物の取り壊し費用などが含まれます。

これら諸経費は、売却益を計算する際に「売却代金から差し引くことができる」ため、領収書は大切に保管しておきましょう。


5. 【重要】住み替え時の「住宅ローン控除」との関係に注意!

東京で「家を売って、新しい家を買う」という住み替えを検討している方は、ここが最大の注意点です。

実は、「3000万円特別控除」と「新居の住宅ローン控除」は、原則として併用ができません。

  • 売却益が大きい場合:3000万円特別控除を使って、今の売却にかかる税金をゼロにするのがお得。

  • 売却益が少ない場合:特例を使わず税金を支払い、その分、新居で10年〜13年にわたって住宅ローン控除を受ける方がトータルで得をする可能性があります。

どちらが有利かは、売却益の額と新居のローン借入額によります。シミュレーションを行い、慎重に選択しましょう。


6. まとめ:賢い売却は「正確な計算」から

東京の不動産売却において、3000万円特別控除は最強の節税ツールです。しかし、確定申告をしないと適用されない、住宅ローン控除との選択が必要など、プロの視点が必要なポイントも少なくありません。

まずは、「自分の家がいくらで売れるのか(譲渡益が出るのか)」を正確に把握することから始めましょう。


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