不動産売却のステップ完全ガイド|失敗しない流れと期間・費用を解説


不動産の売却は、人生の中で何度も経験することではない大きなイベントです。「何から手をつければいいのか」「売却までにどのくらいの期間がかかるのか」「最終的にいくら手元に残るのか」など、不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

不動産取引には専門的な知識が必要な場面もありますが、全体的な流れと押さえるべきポイントを把握しておけば、スムーズかつ有利に売却を進めることができます。

この記事では、不動産売却の検討開始から引き渡しまでのステップを詳しく解説し、発生する費用や期間の目安、そして成功させるための具体的な対策を網羅してご紹介します。


不動産売却の全体像と平均的な期間

一般的に、不動産の売り出しから成約、引き渡しまでにかかる期間は3ヶ月から6ヶ月程度と言われています。

  • 準備・査定: 1〜2週間

  • 媒介契約・売り出し: 1〜3ヶ月

  • 売買契約・引き渡し準備: 1ヶ月

  • 決済・引き渡し: 契約から約1ヶ月後

市場動向や物件の条件によってはさらに時間がかかる場合もあるため、住み替えなどのスケジュールがある場合は、余裕を持った計画が重要です。


失敗しない不動産売却の7ステップ

不動産売却を成功に導くための標準的なステップを順番に見ていきましょう。

ステップ1:売却相場の把握と事前調査

まずは、自分の物件がいくらくらいで売れそうか、周辺の類似物件の成約事例をインターネットなどで調査します。相場感を持っておくことで、不動産会社から提示される査定価格が妥当かどうかを判断できるようになります。

ステップ2:不動産会社による査定の依頼

不動産会社に具体的な査定を依頼します。査定には、データから算出する「机上査定」と、実際に現地を確認する「訪問査定」があります。より正確な金額を知るためには、建物の状態や日当たり、周辺環境を考慮する訪問査定が不可欠です。

ステップ3:媒介契約の締結

売却を依頼する不動産会社を決定し、「媒介契約」を結びます。契約形態には以下の3種類があります。

  • 一般媒介契約: 複数の会社に同時に依頼できる。

  • 専任媒介契約: 1社のみに依頼。定期的な活動報告義務がある。

  • 専属専任媒介契約: 1社のみ。自己発見取引(親族間など)も制限されるが、報告頻度が高い。

物件の特性や「早く売りたい」「高く売りたい」といった要望に合わせて選びましょう。

ステップ4:売却活動と内覧対応

チラシやポータルサイトへの掲載が始まると、購入希望者からの「内覧」が入ります。第一印象が成約を左右するため、掃除や整理整頓、室内の消臭などは徹底して行いましょう。特に水回りの清潔感は重要です。

ステップ5:売買条件の交渉と契約

購入希望者から「買付証明書」が届いたら、価格や引き渡し時期などの条件交渉を行います。合意に至れば、重要事項説明を経て「不動産売買契約」を締結します。この際、買主から手付金を受け取ります。

ステップ6:引き渡しの準備と引越し

ローンが残っている場合は、金融機関と調整して一括返済の手続きを進めます。また、境界確認の立ち会いや不用品の処分、引越しを済ませて、物件を空の状態にします。

ステップ7:決済・引き渡し

残代金を受け取り、鍵を渡して売却完了です。司法書士が立ち会い、所有権移転登記の手続きを同時に行います。


不動産売却にかかる費用と税金

売却代金がすべて手元に残るわけではありません。一般的に売却価格の4%〜6%程度の諸費用がかかると考えておきましょう。

  • 仲介手数料: 不動産会社に支払う成功報酬(上限は「売買価格×3%+6万円+消費税」)。

  • 印紙税: 売買契約書に貼付する印紙代。

  • 登記費用: 抵当権抹消登記などの費用(数万円程度)。

  • 譲渡所得税: 売却益が出た場合に課せられる所得税・住民税。

特に譲渡所得税については、所有期間が5年を超えるかどうかで税率が大きく変わるため、事前に確認が必要です。


売却を成功させるための秘訣

1. 複数の会社に査定を依頼する

1社だけの査定では、その金額が適切かどうか判断できません。複数の不動産会社を比較することで、根拠のある適正価格が見えてきます。

2. 書類を事前に揃えておく

登記済証(権利証)、測量図、マンションの管理規約、リフォームの記録などを早めに準備しておくと、買主からの信頼が高まり、取引がスムーズに進みます。

3. 特例や控除を賢く活用する

「居住用財産の3,000万円特別控除」など、税負担を大幅に軽減できる制度があります。これらの要件に該当するかどうかを事前に把握しておくことが、手残りを増やす最大のポイントです。


まとめ:信頼できるパートナー選びが第一歩

不動産売却の流れは多岐にわたりますが、一つひとつのステップを着実に進めることで、トラブルを防ぎながら理想的な売却を実現できます。

最も重要なのは、自身の状況を理解し、親身になって販売戦略を立ててくれる不動産会社をパートナーに選ぶことです。市場の動向を読み解き、適切なタイミングでアクションを起こしましょう。


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