土地だけの買取は可能？売却の注意点と成功のコツを徹底解説
「相続した土地があるけど、建物はもう古くていらない」
「使っていない田舎の土地、どうにか現金化したい」
そうお考えの方、多いのではないでしょうか。
土地は、建物がなくても売却可能です。しかし、土地だけの売却には、特有の注意点や、賢く進めるためのコツがあります。今回は、土地のみの買取・売却は可能なのか、そして後悔しないためのポイントをわかりやすく解説します。
1. 土地だけの買取は可能！ただし「仲介」と「買取」の違いを知ろう
建物が建っていない土地や、建物は解体して更地にする前提の土地は、不動産会社に売却を依頼できます。この際、**「仲介」と「買取」**の二つの方法があることを理解することが重要です。
| 仲介（仲介業者経由） | 買取（不動産業者へ直接売却） | |
| 買主 | 個人、法人（一般の買主） | 不動産業者（買取業者） |
| 売却価格 | 市場価格に近い金額 | 市場価格より低くなる傾向 |
| 現金化までの期間 | 数ヶ月〜1年以上 | 数日〜数週間（スピーディー） |
| 費用 | 仲介手数料がかかる | 仲介手数料はかからない |
| 特徴 | 買主を探す手間と時間がかかる | 手間なく、早く現金化できる |
仲介は、一般的な不動産売却方法です。時間をかけて高く売りたい場合に適しています。一方、買取は、売主から直接不動産業者が土地を買い取る方法です。現金化を急いでいる場合や、なるべく手間をかけずに売りたい場合に適しています。
2. 土地のみの売却で注意すべき点
土地だけの売却を進める上で、特に注意すべきポイントがいくつかあります。事前に確認しておきましょう。
埋蔵物や土壌汚染の調査
土地の売却では、過去の利用履歴によって土壌汚染や地中埋蔵物（建物の基礎など）がある可能性があります。もし売却後に見つかった場合、売主が責任を問われる**「契約不適合責任」**を負う可能性があります。
過去に工場やガソリンスタンドがあった土地は特に注意が必要です。専門の業者に調査を依頼することも検討しましょう。
測量と境界の確定
土地の正確な面積や境界線が不明確な場合、隣接する土地の所有者とトラブルになる可能性があります。土地家屋調査士に依頼して測量を行い、境界を確定させておくことで、スムーズな売却につながります。
ライフライン（インフラ）の確認
上水道、下水道、電気、ガスといったインフラが整備されているかどうかは、土地の価値を大きく左右します。特に、市街化調整区域内の土地や、農地だった土地は、インフラが未整備の場合が多いので注意が必要です。
接道義務と用途地域
建物が建てられる土地（宅地）は、建築基準法で定められた幅員4メートル以上の道路に2メートル以上接している必要があります（接道義務）。また、土地がどの用途地域に指定されているかによって、建てられる建物の種類や高さが制限されます。これらの情報も、売却価格に影響します。
3. 土地売却を成功させるためのコツ
後悔しない土地売却のために、以下のコツを押さえておきましょう。
まずは査定依頼から
複数の不動産業者に査定を依頼し、その土地の「相場」を把握することが第一歩です。仲介専門の業者と買取も行う業者、両方に相談してみるのがおすすめです。
資料を準備しておく
土地の権利証、測量図、公図、固定資産税納税通知書など、関連する資料を事前に揃えておくと、査定や手続きがスムーズに進みます。
信頼できる専門家を見つける
土地の売却は専門的な知識が必要な場合が多いです。親身になって相談に乗ってくれる、実績のある不動産会社や担当者を見つけることが成功の鍵となります。
まとめ：土地売却は事前の準備が重要！
「土地だけだから…」と安易に考えてしまうと、思わぬ落とし穴に直面することもあります。
大切なことは、土地の現状をしっかりと把握し、適切な売却方法を選び、信頼できるパートナー（不動産業者）を見つけることです。
この３つのポイントを押さえて、あなたの土地売却を成功させましょう。