【初心者向け】物件買取とは?不動産売却との違いと、知っておくべきメリット・デメリットを徹底解説
「不動産を売りたいけど、どうすればいいんだろう…?」
「『買取』と『売却』って何が違うの?」
不動産を売る方法を調べていると、「仲介(売却)」と「買取」という二つの言葉を目にすることがありますよね。どちらも不動産を現金化する方法ですが、仕組みや特徴は全く異なります。
この記事では、不動産のプロが、「物件買取」と「売却」それぞれの違いを分かりやすく解説します。あなたの状況に最適な売却方法を見つけるためのヒントが満載です。
1. 「仲介(売却)」と「買取」の決定的な違い
まずは、この2つの根本的な違いを理解しましょう。
① 仲介(売却)とは?
【仲介(売却)の仕組み】
仲介(売却)は、不動産会社に依頼して、買主を探してもらう方法です。
不動産会社が、広告活動(インターネットやチラシ)を通じて、個人や法人などの買い手を見つけます。
買主が見つかったら、価格交渉や契約手続きを進め、最終的に買主から代金を受け取ります。
この際、仲介を依頼した不動産会社には、仲介手数料を支払う必要があります。
② 物件買取とは?
【物件買取の仕組み】
買取は、不動産会社に依頼して、不動産会社自身が直接買い取ってくれる方法です。
不動産会社が査定を行い、その金額に合意すれば、すぐに売買契約が成立します。
買主は不動産会社なので、個人間のやり取りは発生しません。
多くの場合、仲介手数料は不要です。
2. メリット・デメリットを徹底比較!
それぞれの方法には、一長一短があります。あなたの状況と照らし合わせて、最適な方法を選びましょう。
| 比較項目 | 仲介(売却) | 物件買取 |
| 売却価格 | 高い傾向にある<br>市場価格で売れる可能性が高い | 低い傾向にある<br>市場価格の7〜8割が目安 |
| 売却にかかる期間 | 長い<br>数ヶ月〜1年以上かかることも | 短い<br>最短数日〜1ヶ月程度で現金化が可能 |
| 手数料 | 必要<br>(売買価格×3%+6万円)+消費税 | 不要<br>(※会社による。要確認) |
| 契約不適合責任 | 原則として売主が負う<br>(※個人売主の場合。特約で免責可) | 原則として免責<br>(※専門業者なので心配不要) |
| プライバシー | 低い<br>内覧や広告で個人情報が知られる可能性がある | 高い<br>内密に取引ができ、内覧も不要 |
| リフォーム・修繕 | 必要<br>買主が見つかりやすいように手入れが必要 | 不要<br>現状のままでOK |
※ 契約不適合責任:引き渡し後に発覚した建物の欠陥(雨漏り、シロアリ被害など)に対する売主の責任のこと。
3. あなたに最適なのはどっち?
上記の比較を踏まえ、それぞれどんな人に向いているのかを見ていきましょう。
【仲介(売却)が向いている人】
少しでも高く売りたい人
売却を急いでいない人
時間をかけてじっくり売却活動ができる人
売却に手間をかけられる人
【物件買取が向いている人】
すぐに現金化したい人(転勤、相続、離婚など)
手間や時間をかけたくない人
近所に知られずに、内密に売りたい人
建物の状態が悪く、リフォーム費用をかけたくない人
仲介手数料を払いたくない人
4. まとめ:賢く選んで、スムーズな不動産売却を!
不動産を売る際には、「高く売れる仲介」と「スピーディーな買取」という、二つの選択肢があることを理解しておくことが重要です。
どちらの方法があなたに合っているかは、売却を急いでいるかどうか、価格を重視するかどうかによって決まります。
もし、ご自身の状況でどちらが良いか迷ったら、まずは複数の不動産会社に相談してみるのがおすすめです。無料査定を通じて、両方の選択肢を比較検討し、あなたにとってベストな方法を見つけてくださいね。