親子で楽しく学ぼう!ハンドサインでコミュニケーション、でも海外では要注意!?
「ねぇ、これってなんて意味?」
子どもが指で何かジェスチャーをしていたり、海外のドラマや映画で見たことのないハンドサインが出てきたり…。「言葉を使わずに気持ちを伝える」ハンドサインって、なんだか秘密の合言葉みたいでワクワクしますよね!
親子でハンドサインを覚えて、コミュニケーションの幅を広げるのはとっても素敵なことです。でも、実は世界には、私たち日本人が普段使っているハンドサインが、海外では全く違う意味になってしまうものがたくさんあるんです!中には、誤解を招いたり、相手を不快にさせてしまったりするような「危険なサイン」も…。
この記事では、親子で楽しく覚えられるハンドサインをご紹介しながら、特に「海外で使うとトラブルになるかもしれないハンドサイン」に焦点を当てて、その意味と注意点を分かりやすく解説していきます。これを知っていれば、海外旅行も安心!国際的なコミュニケーション力がぐっとアップしますよ!
ハンドサインってどんな時に役立つ?親子で使うメリット
言葉の代わりに手や指でメッセージを伝えるハンドサインは、様々なシーンで役立ちます。
赤ちゃんとのコミュニケーション:まだ言葉を話せない赤ちゃんとの意思疎通に役立つ「ベビーサイン」は有名ですよね。
騒がしい場所で:運動会やコンサート会場など、声が届きにくい場所でも、ハンドサインならスムーズに意思を伝えられます。
静かにしたい時:図書館や美術館など、静かに過ごしたい場所で「ちょっと来て」や「ありがとう」を伝えるのに便利です。
遠く離れた相手と:少し離れた場所にいる家族に「大丈夫?」と尋ねるなど、遠隔でのコミュニケーションにも使えます。
ゲームや遊びに:しりとりや伝言ゲームにハンドサインを取り入れると、もっと楽しくなります。
国際交流のきっかけに:海外の人と出会った時、お互いのハンドサインについて話すのは、異文化理解の楽しい第一歩になります。
親子で一緒にハンドサインを学ぶことで、言葉以外のコミュニケーション能力が育まれ、状況判断力や表現力も豊かになります。何より、家族の特別な「合言葉」が増えるのは、とっても素敵なことですよね!
知っておこう!日本でよく使うハンドサイン
まずは、私たちが日本で普段何気なく使っているハンドサインをいくつか見てみましょう。
OKサイン(親指と人差し指で丸を作る):「OK」「了解」「大丈夫」
ピースサイン(人差し指と中指を立てる):「平和」「勝利」「写真撮影」
お金(親指と人差し指をこすり合わせる):「お金」「いくら?」
ごめんなさい(手のひらを合わせる):「ごめんなさい」「すみません」
どうぞ/来て(手のひらを上にして手招き):「どうぞ」「こちらへ」
電話(小指と親指を立てて耳にあてる):「電話」「電話して」
これらは私たちにとってはごく自然なジェスチャーですが、海外では思わぬ意味になることがあるんです!
【要注意!】海外で使うとトラブルになるハンドサイン一覧
ここからが本番!日本でOKでも、海外では「えっ!?」と驚かれたり、失礼にあたったりするハンドサインをご紹介します。特に、お子さんと一緒に海外旅行に行く予定がある方は、ぜひ覚えておきましょう。
1. OKサイン(親指と人差し指で丸を作る)
日本での意味:「OK」「了解」「大丈夫」
海外での危険な意味:
ブラジル、ロシア、ドイツなど:相手を侮辱するような下品な意味を持つことがあります。
フランス、ベルギー:「価値がない」「ゼロ」「役立たず」といった意味。
中東諸国:相手を侮辱する意味。
代わりに使えるサイン:親指を立てるサムズアップ(後述)や、手のひらを相手に向けて「大丈夫」というジェスチャーが無難です。
2. サムズアップ(親指を立てる)
日本での意味:「いいね!」「OK」「頑張ろう」「賛成」
海外での危険な意味:
中東、西アフリカ、南米の一部(特にブラジル):侮辱的な意味、下品な意味合いになることがあります。ヒッチハイクのサインとしても使われますが、地域によっては注意が必要です。
代わりに使えるサイン:親指を下に向けるのは「不賛成」を意味するので避けましょう。手のひらを見せて「OK」というジェスチャーや、笑顔で頷くのが一番安全です。
3. ピースサイン(人差し指と中指を立てる)
日本での意味:「平和」「勝利」「写真撮影」
海外での危険な意味:
イギリス、オーストラリア、ニュージーランド(手のひらを自分側に向ける場合):侮辱的な意味、喧嘩を売るような意味になります。特に「Vサイン」として、中指を立てるのと同じくらい失礼な行為と見なされることがあります。
代わりに使えるサイン:手のひらを相手側に向けていれば、基本的に問題ありません。写真撮影の際は、手のひらを相手に見せるようにして使いましょう。
4. 来い来いサイン(人差し指で手招き)
日本での意味:「来て」「こちらへ」
海外での危険な意味:
フィリピン、アジアの一部:犬を呼ぶジェスチャーとされており、人間に対して使うと非常に失礼にあたります。
ヨーロッパ、中東:威圧的な印象を与えることがあります。
代わりに使えるサイン:手のひらを上に向けて指全体で優しく招く、またはアイコンタクトで「来てほしい」と伝えるのが良いでしょう。
5. 割り勘サイン(両手の人差し指でXを作る)
日本での意味:「割り勘」「別々で」
海外での危険な意味:
ヨーロッパの一部:特にないですが、このサイン自体が通じない可能性が高いです。
代わりに使えるサイン:レストランで会計時に「Separate checks, please.(別々でお願いします)」や「Can we split the bill?(割り勘できますか?)」と、きちんと言葉で伝えるのが確実です。
6. こっちを見るなサイン(人差し指で自分の目から相手の目を指す)
日本での意味:「よく見とけよ」「見ているぞ」
海外での危険な意味:
イタリアなど:相手を挑発したり、敵意を向けたりする意味合いになります。
代わりに使えるサイン:目で合図を送るなど、言葉以外のコミュニケーションは控えめにする方が安全です。
親子でハンドサインを学ぶ上でのポイント
意味を声に出して確認する:「これはOKの意味だよ」「これは外国だとダメなんだよ」と、声に出して教えましょう。
イラストや写真で覚える:視覚的に覚えることで、子どもも楽しく理解できます。
ロールプレイングをする:お店屋さんごっこなどで実際にハンドサインを使ってみるなど、遊びを通して覚えると身につきます。
なぜNGなのかを説明する:「これは犬を呼ぶサインだから、人間には失礼なんだよ」など、理由を説明することで、異文化理解のきっかけにもなります。
海外に行く前に復習する:特に渡航先で注意すべきサインを再確認し、親子で「これは使わないよ」と約束しておきましょう。
まとめ:賢くハンドサインを使いこなして、世界とつながろう!
ハンドサインは、言葉の壁を越えてコミュニケーションを取るための、とても便利なツールです。親子で一緒に学ぶことで、表現力や異文化理解の心を育むことができます。
しかし、海外では日本とは異なる意味を持つサインがあることを忘れずに、特に「OKサイン」「サムズアップ」「ピースサイン」「来い来いサイン」には注意が必要です。
これらの知識を身につけて、あなたの親子が安心して、そして楽しく世界中の人々とコミュニケーションを取れるよう、ぜひ役立ててくださいね。