意外と知らない?!「チューハイ」と「サワー」の本当の違いを徹底解説!
居酒屋さんで「とりあえずチューハイ!」って言ってみたり、メニューで「レモンサワー」を見つけたり。当たり前のように使っている「チューハイ」と「サワー」ですが、この2つの違い、実はよく知らない…という方も多いのではないでしょうか?
「どっちも同じでしょ?」と思われがちですが、そこにはちょっとした歴史と、今では曖昧になった境界線があるんです。今回は、「チューハイ」と「サワー」の謎に迫ります!
「チューハイ」ってそもそも何?
「チューハイ」という言葉は、実は「焼酎(しょうちゅう)」と「ハイボール」という2つの単語が合わさってできた和製英語なんです。
その名の通り、元々は焼酎を炭酸水で割った飲み物のことを指していました。ウイスキーを炭酸で割るのが「ウイスキーハイボール」なら、焼酎を炭酸で割るのが「焼酎ハイボール」、それを略して「チューハイ」となったわけですね。
現在では、焼酎だけでなく、無色で香りの少ないウォッカやジンなどのスピリッツをベースに、果汁やシロップなどを加えて炭酸で割ったもの全般を「チューハイ」と呼ぶのが一般的になっています。
じゃあ「サワー」は?
一方、「サワー」は、英語の「sour(サワー)」という単語が語源です。「sour」には「酸っぱい」「酸味のある」という意味があります。
元々は、欧米のカクテル文化がルーツにあります。スピリッツ(蒸留酒)にレモンやライムなどの酸味のある果汁と、砂糖などの甘みを加えて作るカクテルの一種を「サワー」と呼んでいました。
日本に上陸し、これに炭酸を加えるスタイルが広まったことで、現在の「サワー」の形になったとされています。そのため、レモンサワーやグレープフルーツサワーなど、柑橘系の爽やかな酸味が特徴のものが「サワー」と呼ばれることが多いです。
今日の「チューハイ」と「サワー」の境界線は?
語源をたどると、「チューハイは焼酎ベース、サワーはスピリッツ(特にウォッカなど)に酸味のある果汁が特徴」という違いがありました。
しかし、現代において、この明確な線引きはほとんど失われています。
「チューハイ」と名のつく商品でも、焼酎以外のスピリッツをベースにしているものもたくさんあります。
「サワー」と名のつく商品でも、焼酎をベースにしているものが少なくありません。
つまり、今ではほとんど同じ種類の飲み物を指す言葉として使われているのが現状です。多くのメーカーやお店では、商品のイメージや響き、あるいは地域性によって「チューハイ」と呼ぶか「サワー」と呼ぶかを決めていることが多いようです。
地域やお店による呼び方の違いも!
面白いことに、地域によって呼び方に傾向があることもあります。
関東地方では「サワー」と呼ぶことが多い
関西地方では「チューハイ」と呼ぶことが多い
といった声も聞かれます。
また、お店のコンセプトや雰囲気によって呼び方を使い分けるケースもあります。例えば、若い人が集まるおしゃれなバーでは「サワー」という呼び方を、昔ながらの大衆的な居酒屋では「チューハイ」と呼ぶなど、提供する側が意図的に使い分けていることもあるんですよ。
まとめ:結局どちらを頼めばいいの?
「チューハイ」と「サワー」、元々の意味合いには違いがあったものの、現代ではその区別は非常に曖昧です。ベースのお酒やフレーバーによって厳密に分けられているわけではありません。
ですから、居酒屋さんで注文する時に「レモンサワーにしようか、それともレモンチューハイかな…?」と悩む必要はほとんどありません!飲みたい味や、お店のメニューに書かれている名称で気軽に注文して大丈夫です。
これであなたも「チューハイ」と「サワー」の疑問がスッキリしたはず!次からは自信を持って注文してくださいね。