甘酒で酔うって本当?アルコールの割合や子どもへの影響を徹底解説!
冬になると飲みたくなる甘酒。最近では、夏場の栄養ドリンクとしても注目され、「飲む点滴」なんて呼ばれることもありますよね。でも、「甘酒を飲むと酔うって聞いたけど本当?」「子どもに飲ませても大丈夫なの?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな甘酒に含まれるアルコールの割合や、酔いの心配、子どもや妊婦さんが安心して楽しめる甘酒の選び方について、詳しく解説していきます!
甘酒には2種類ある!アルコールの有無は「原料」で決まる
実は、甘酒には大きく分けて2つの種類があるのをご存知ですか?これを知れば、アルコールの有無についてもしっかり理解できますよ。
1. 米麹(こめこうじ)甘酒:ノンアルコール!
原料: 米麹、米、水
米麹を発酵させて作る甘酒は、アルコールがほとんど含まれていません。米麹の酵素が米のでんぷんを分解してブドウ糖に変えることで、自然な甘みが生まれます。発酵の過程でアルコールが生成されることはないため、基本的にノンアルコールです。
- 特徴: 自然な甘みがあり、すっきりとした味わい。ビタミンB群やアミノ酸、食物繊維が豊富で、「飲む点滴」と呼ばれる栄養価の高さが魅力です。
2. 酒粕(さけかす)甘酒:微量のアルコールを含む!
原料: 酒粕、砂糖、水、塩など
酒粕を水で溶いて、砂糖などで甘みを加えた甘酒は、微量ながらアルコールを含んでいます。酒粕は日本酒を造る際に出る搾りかすなので、日本酒のアルコール分が残っているためです。
- 特徴: 酒粕特有の芳醇な香りや、かすかな苦味がある場合も。体を温める効果が高いと言われています。
甘酒で酔う可能性は?アルコール度数に注目
「甘酒で酔う」という話を聞くのは、主に酒粕甘酒を指していることが多いです。
- 酒粕甘酒のアルコール度数: 市販されている酒粕甘酒のアルコール度数は、商品によって異なりますが、一般的には1%未満とされています。これは、酒税法でアルコール度数1%以上が酒類と定義されているためです。ノンアルコールビールと同じくらいのアルコール度数と考えるとイメージしやすいかもしれません。
- 酔う可能性: アルコールに非常に弱い方や、体調によっては、微量のアルコールでも顔が赤くなったり、体が熱くなったりする感覚があるかもしれません。しかし、一般的な成人であれば、この程度のアルコール量で「酔っぱらう」ことはほとんどありません。
子どもや妊婦さん、運転前でも大丈夫?
アルコールの有無に関わらず、米麹甘酒は安心して飲めますが、酒粕甘酒の場合は注意が必要です。
子ども
米麹甘酒: ノンアルコールなので、子どもが飲んでも安心です。自然な甘みで栄養も豊富なので、おやつ代わりや風邪のひきはじめなどにもおすすめです。
酒粕甘酒: 微量ながらアルコールが含まれているため、子どもには与えない方が安心です。どうしても飲ませたい場合は、しっかりと煮詰めてアルコールを飛ばすなどの工夫が必要ですが、基本的には避けるのが無難でしょう。
妊婦さん・授乳中のママ
米麹甘酒: アルコールフリーなので、妊婦さんや授乳中のママも安心して飲めます。葉酸などの栄養素も含まれており、つわりの時や体調管理にも役立つとされています。
酒粕甘酒: 子どもと同様に、微量のアルコールを含むため、念のため避けることをおすすめします。
運転前
米麹甘酒: ノンアルコールなので、運転前に飲んでも問題ありません。
酒粕甘酒: 微量とはいえアルコールを含むため、運転前には飲まない方が安全です。アルコールに弱い方や、飲酒運転のリスクを避けるためにも、控えるのが賢明です。
まとめ:賢く選んで、甘酒の恩恵を最大限に!
甘酒で酔うかどうかは、その種類(原料)によって大きく異なります。アルコールを気にせず楽しみたいなら「米麹甘酒」、独特の風味や体を温める効果を求めるなら「酒粕甘酒」と、目的に合わせて選び分けることが大切です。
特に、子どもや妊婦さん、運転前の方、アルコールに弱い方は、必ず米麹甘酒を選ぶようにしましょう。それぞれの特徴を理解して、体に嬉しい甘酒の恩恵を最大限に活用してくださいね!